『イニョプの道』が描く歴史が興味深い!

 

最近の韓国時代劇は、朝鮮王朝の建国当初を描いた作品が多いが、『イニョプの道』もその1つだ。物語の骨子は、「高貴な生まれのお嬢様が陰謀に巻き込まれて没落。苦境の中から必死に這い上がっていく」というものだ。




苦難の道を行く主人公

『イニョプの道』では、まさに韓国ドラマが大好きな「頂上から転落へ、しかし、どん底から再起へ」という展開が存分に見られる。
ストーリーのあらましを見てみよう。
舞台は15世紀初頭だ。
高麗王朝が滅んで朝鮮王朝になってからまだ間がない頃である。
良家の娘イニョプは裕福な暮らしを享受していたが、名家の御曹司ウンギと婚礼の日に、天国から地獄に落とされる。
イニョプの父が陰謀に巻き込まれて逆賊として処刑され、イニョプは奴婢(最下層の身分)にさせられてしまうのだ。
絶望の淵に立たされたイニョプだが、2人の男性に支えられる。1人はウンギであり、もう1人は同じ境遇のムミョンであった。
この2人に助けられながら、イニョプは父の無実を証明しようと立ち上がる。しかし、陰謀はあまりに底知れぬものだった……。




とにかく、『イニョプの道』を見ていると、本当にイニョプの境遇にハラハラさせられてしまう。
果たして「ここまで奈落の底に突き落とされる女性がいるのか」というほど彼女は苦難の道を歩くのだ。
(ページ2に続く)

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