ファン・ジニ(黄真伊)の華麗なる人生に迫る!(再読版)

罪作りな美女

女性が文芸では生きられない時代だった。ファン・ジニは妓生(キセン)となり、その美貌が評判になった。
そんな美女を男性が放っておくわけがない。たとえば、生き仏といわれるくらい修行に明け暮れた禅師は、ファン・ジニの魅力に負けて破戒僧になってしまう。いわば、罪作りな美女だったのである。
また、碧渓守(ピョク・ケス)という知識人は、ファン・ジニが風流な人物としか会わないと聞き、こう言った。
「それほどの評判ならば、私が落としてみせる」




碧渓守は意気込んだ。
そして、月夜にファン・ジニの家のそばで意味ありげに琴を弾いて、彼女を誘い出そうとした。
そうやってファン・ジニが現れたら、馬にまたがり立ち去るつもりだった。つまり、誘い出して無視する作戦だったのだ。
確かに、ファン・ジニは月夜に現れた。
そして、詩を朗々とうたいあげた。
そのあまりのすばらしさに碧渓守は魅せられた。
(ページ3に続く)

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