『オクニョ』を通して朝鮮王朝の制度と王家の何がわかったのか?

捕盗軍士とは?

『オクニョ 運命の女(ひと)』には捕盗庁(ポドチョン)がよく登場する。この役所は、果たして何をするところなのだろうか。
朝鮮王朝の官庁制度によると、現在の警察組織のような任務を帯びていた役所には、刑曹(ヒョンジョ/法務や刑罰を担当)、義禁府(ウィグムブ/王命に従って罪人を取り調べた)、司憲府(サホンブ/官僚の不正を糾弾したり風紀を守るために活動した)などがあった。
それとは別に、盗賊や犯罪人を捕まえるために、捜査や検挙を主な任務とした官庁が捕盗庁である。




この捕盗庁の中で、実際に現場で任務に当たっていたのは捕盗軍士(ポドグンサ)と呼ばれる人たちで、彼らは常に都を巡回していた。
捕盗軍士は腰に赤くて太い縄を付けていて、罪人を捕まえたときにはその縄でしばりあげた。
このように、腰に付けた赤い縄が捕盗庁の職員であることを象徴する品だった。
次に、当時の王家の女性たちを見てみよう。
朝鮮王朝時代の夫婦制度は、一夫一婦制だった。
この制度を王家もしっかり守っていて、王といえども重婚はしなかった。つまり、常に王の在位中に王妃は1人だけだったのだ。
(ページ3に続く)

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