粛宗(スクチョン)の母が張禧嬪(チャン・ヒビン)を王宮から追い出した!

仰天した明聖王后

明聖王后はすぐに手を回して、張禧嬪を宮中から追い出した。王として君臨する粛宗も、母の強い意志には逆らえなかった。
その明聖王后が長生きしていれば、張禧嬪が王宮で日の目を見る機会は二度となかったはずなのだが……。
事態が急転した。始まりは、粛宗が重い病を患ったことだった。
高熱を発し、主治医も治療法を見つけられない病状となった。
ワラにもすがりたい明聖王后は巫女(みこ)を呼んだ。




まさに神頼みであった。
お祓(はら)いの祈祷をした巫女が明聖王后に言った。
「お母様に宿った悪霊が殿下を苦しめているのです」
こう言われて明聖王后は仰天した。
「私についた悪霊が……」
すぐに明聖王后は、悪霊を取り除くために、身を清める水浴びを何度も繰り返して行なった。
(ページ3に続く)

決定版!朝鮮王朝を揺るがせた「5人の悪女」

大妃(王の母)になって極悪人と化した「3人の巨悪王妃」とは誰か

傑作時代劇で知られる超有名な「5人のヒロイン」とは?

理不尽な仕打ちを受けた「悲惨な五大王妃」とは?

朝鮮王朝で業績を残せなかった「5人の国王」とは誰か

国王になれなかった「悲劇の五大世子」とは誰か

固定ページ:
1

2

3

注目記事のエッセンス1

記事「トンイは張禧嬪(チャン・ヒビン)より悪女なのか?」

ドラマ『トンイ』は日本でも大人気を博した。トンイを演じたハン・ヒョジュの魅力もあって、トンイがいかにも明るくて純粋な女性のように描かれていた。一方の張禧嬪は、朝鮮王朝3大悪女の1人に数えられて、悪女の代名詞になっている。しかし、本当の悪女はどちらだったのだろうか。史実を見ていくと、トンイの別の顔が見えてくる。

ページ上部へ戻る