『不滅の恋人』の最大の見どころは?

 

ドラマ『不滅の恋人』は、朝鮮王朝の実話ではない。一応は架空の物語なのだが、モデルになっている史実がある。それが、首陽大君(スヤンデグン)と安平大君(アンピョンデグン)の兄弟対決だ。




ドラマの重要なところとは?

テレビ東京の韓流プレミアと言えば、平日の毎朝8時15分から韓国ドラマを放送している枠だ。そして、6月19日から『不滅の恋人』が放送されている。
このドラマは、韓国で題名が『大君、愛を描く』となっていた。このタイトルが意味するところは、朝鮮王朝の王子の愛と葛藤をストーリーの中心に置いているのだ。
この「大君(テグン)」というのは、朝鮮王朝の王妃が産んだ王子のことだ。ちなみに、側室が子供を産むと「君(クン)」と呼ばれる。
もちろん、「大君」と「君」ではまるで格が違うのだ。原則的には、国王の後継ぎになれるのは「大君」のほうだ。しかし、「大君」がいないときに限っては「君」にも国王になれるチャンスがある。
歴史的に言うと、最悪の暴君と言われた10代王・燕山君(ヨンサングン)や、結局は王宮を追放された15代王・光海君(クァンヘグン)も「君」が付いているように王妃が産んだ息子ではなかったが、「大君」がいなかったおかげで王になれたのだ。




それだけ「大君」はもっとも重要な後継ぎになれるわけだが、その「大君」を韓国の原題で大々的に使っているのが、『不滅の恋人』というドラマのとても重要なところなのだ。
そして『不滅の恋人』は、史上最高の名君と言われた4代王・世宗(セジョン)の王子であった二男の首陽大君と、三男の安平大君をモデルにしてストーリーができあがっている。
以後、『不滅の恋人』の放送に合わせて、ヨブルで説明を続けていく予定だ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

『不滅の恋人』に登場する2人の王子は歴史的にどう対立したか?

『不滅の恋人』のイ・ガンは歴史上の首陽大君(スヤンデグン)のこと!

『不滅の恋人』のイ・フィは歴史上の安平大君(アンピョンデグン)のこと!

首陽大君(スヤンデグン)と安平大君(アンピョンデグン)!確執で何が起こった?

あまりに悲しき端宗(タンジョン)の運命!

注目記事のエッセンス1

記事「トンイは張禧嬪(チャン・ヒビン)より悪女なのか?」

ドラマ『トンイ』は日本でも大人気を博した。トンイを演じたハン・ヒョジュの魅力もあって、トンイがいかにも明るくて純粋な女性のように描かれていた。一方の張禧嬪は、朝鮮王朝3大悪女の1人に数えられて、悪女の代名詞になっている。しかし、本当の悪女はどちらだったのだろうか。史実を見ていくと、トンイの別の顔が見えてくる。

ページ上部へ戻る