権力を裏で操った「悪の女官」が金介屎!(歴史編)

悪事の露顕

金介屎が次に標的にしたのが仁穆王后と永昌大君だった。
彼女は、仁穆王后の実父だった金悌男(キム・ジェナム)が永昌大君を国王にする陰謀をはかっていた、という嫌疑を創作し、金悌男を死罪に追い込んだ。さらに、金介屎は永昌大君を強引に首謀者の1人にしてしまい、わずか7歳の子供を仁穆王后から引き離して、江華島(カンファド)に流罪にした。
それだけではない。金介屎は1614年に刺客を送って永昌大君を殺害。哀れにも、父と息子を金介屎によって殺された仁穆王后は、高貴な身分を奪われて軟禁された。
一方、光海君は中国大陸の諸民族との外交に手腕を発揮し、庶民の減税になる政治改革も行なっている。王としての統治能力が高かったのだが、いくら側近が気を回して行なったとはいえ、自分の兄と弟を葬ったことで強い恨みを買った。
1623年、宣祖の孫であった綾陽君(ヌンヤングン)がクーデターを起こした。彼の弟は反逆罪で処刑されており、綾陽君は光海君に強い復讐心を持っていた。




クーデターは用意周到で、不意をつかれた光海君は王宮から逃走せざるをえなかった。しかし、後に捕らえられて流罪となった。
綾陽君は16代王・仁祖(インジョ)として即位。仁穆王后の軟禁を解いた。
さらに、金介屎の悪事が白日のもとにさらされ、彼女は斬首された。
結局、金介屎は権力を裏で操る快感の虜になっていた。度が過ぎた錯覚によって、自ら底なしに転落することになってしまった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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