朝鮮王朝を激震させた「呪いの三大悪女」とは誰なのか?(歴史編)

 

張緑水(チャン・ノクス)、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)、張禧嬪(チャン・ヒビン)……「朝鮮王朝三大悪女」と呼ばれた3人だ。しかし、朝鮮王朝には他にも恐ろしい悪女がいた。今回は「呪いの三大悪女」を紹介しよう。




まさに因果応報

「呪いの三大悪女」の1人目は貴人(キイン)・趙氏(チョシ)だ。
彼女は16代王・仁祖(インジョ)の側室だった。
仁祖の長男は昭顕(ソヒョン)世子だが、妻の姜氏(カンシ)と一緒に1637年に清の人質となった。
この姜氏と貴人・趙氏はとても仲が悪かった。
昭顕世子の夫婦は1645年にようやく朝鮮半島に帰ってくるが、昭顕世子は2カ月で突然死んでしまう。毒殺を主導したのは、貴人・趙氏ではないかと言われている。
というのは、昭顕世子を鍼で毒殺したと疑われている医師と貴人・趙氏がとても親しかったからだ。
その後、昭顕世子の妻の姜氏も「仁祖の命を狙って献上のアワビに毒を盛った」という理由で、自害に追い込まれている。この事件の首謀者に姜氏を仕立て上げたのも貴人・趙氏に違いない。
とにかく、貴人・趙氏は性格が極端に悪く、仁祖の陰で悪事を働き続けた。
そんな悪女に天罰が下るときがやってくる。




仁祖が世を去って二男の孝宗(ヒョジョン)が即位すると、貴人・趙氏の立場が途端に悪くなった。最終的に彼女は孝宗から嫌われて死罪になっている。
因果応報と呼べる最期だった。
(ページ2に続く)

朝鮮王朝の三大悪女の最期はこんなにも悲惨だった!

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