朝鮮王朝の後期になぜ王の子供が減ったのか(歴史編)

 

朝鮮王朝時代の27人の王の平均寿命は、46歳である。贅沢な食事をとって栄養がたっぷりだった割には、平均寿命がそれほど長くない。やはり激務が応えたとしか言いようがない。




王の子供の数の比較

朝鮮王朝時代には、前期より後期になると、王の子供がどんどん少なくなる傾向があった。
27人の王を比較してみよう。
前半の14代王・宣祖(ソンジョ)までは王の子供が178人いたのに対し、15代王の光海君(クァンヘグン)以降は全部で57人と激減している。
王の子供が少なくなったあおりで、王の遠縁の者まで後継者候補に名を連ねるようになり、跡継ぎ問題は何度も混迷した。
それが不安定な治世に結びついてしまったことも否めない。
なぜ朝鮮王朝時代の後期に王の子供が減ったのか。直接的な理由は、側室が減ったことが影響したと思われる。
実際、朝鮮王朝の前期には王が10人ほどの側室を持つのが当たり前とされた。王家の後継者を増やすために、王が多くの側室を抱えることが奨励されたのである。




その結果、政治的な業績にすぐれた王にかぎって子供の数がとても多いという現象が起きた。
たとえば、3代王・太宗(テジョン)は29人、4代王・世宗(セジョン)は22人、9代王・成宗(ソンジョン)は28人という子供をもうけていた。名君の一家は、どこも大変な子だくさんだったのである。
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