『愛の不時着』で見せるヒョンビンの人間的な深みに感動!/傑作ドラマ特集5

 

2011年3月に兵役のために海兵隊に入隊したヒョンビンは、厳しい訓練に耐え抜いて貴重な経験を得た。除隊して芸能界に復帰した彼は、2014年に『王の涙-イ・サンの決断-』に主演した。




真摯な生き方

映画『王の涙-イ・サンの決断-』でヒョンビンは朝鮮王朝の名君として知られる正祖(チョンジョ)を演じたが、この作品で逞しい国王像を作り上げた。何よりも、弓を引くときの背中の筋骨隆々ぶりがまぶしかった。
海兵隊の厳しい訓練をやり遂げたことで、ヒョンビンは自分の俳優人生に「強さ」という新しいキャリアを加えた。
ヒョンビンは、2015年にはドラマ『ジキルとハイドに恋した私』という異色作にもトライした。
そして、2018年12月から2019年1月まで韓国tvNで放送された『アルハンブラ宮殿の思い出』に主演してパク・シネと共演した。
この『アルハンブラ宮殿の思い出』は、スペインのグラダナに仕事で出掛けたユ・ジヌ(ヒョンビン/投資会社社長の役)が、元は才能あふれるギタリストだったチョン・ヒジュ(パク・シネ)が経営するホテルに泊まって、謎めいた事件に巻き込まれるというストーリーだった。




このドラマを見ていると、ヒョンビンの「演技力」「生き方」「存在感」が映像を通してヒシヒシと伝わってきた。
さらに、ヒョンビンは最新作の『愛の不時着』で、韓国だけでなく日本や世界で注目を集めている。ソン・イェジンと共演したこのドラマでヒョンビンは北朝鮮の将校のリ・ジョンヒョクを演じた。
正義感の強いこの役で、ヒョンビンが俳優として見せた人間的な深みがとても良かった。彼はいつも礼儀正しいことでよく知られるが、その真摯な生き方がリ・ジョンヒョクとしても存分に表現されていた。
やはり、すばらしい俳優だ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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