回転寿司の進化は続く

 

子供時代のお寿司は、親戚が集まった時に食べる特別な料理であった。だが、今は美味しいお寿司をリーズナブルな価格でいつでも食べられる回転寿司がある。家族で食べに行った時も心置き無く十分食べられる、こんな素晴らしいものを作り上げた人にありがとうを言いたい。回転寿司はお客様の注文を低コストで効率的にさばく目的で、1958年ビール工場のベルトコンベアをヒントに生まれた。




ITシステムによる変化

回転寿司のシステムは時代とともに、独自の進化を続けている。
まず、お店に行く前にスマホでお店のアプリやウェブ予約サイトから、時間指定の予約を取ると待ち時間なく席につける。これは便利だ。
席に着くとタッチパネルで食べたいものを注文する。もちろん流れているお寿司を食べても良い。タッチパネルの良いところは、注文のミスが減り注文データをとることができるところだ。タッチパネルは4カ国語の多言語機能が付いているので外国の人にも対応している。
会計のシステムは様々だ。
タッチパネルで会計ボタンをタッチすると、計算済みの合計金額のレシートが出てくる店。店員が寿司皿枚数計測器でお皿を数えて合計金額の入ったバーコードを渡されるお店。各テーブルに食べ終えた皿の投入口があり、皿の数が自動でカウントされる店などである。




回転寿司業界の競争は激しく、コストを下げるためにお寿司の廃棄を減らすことは大きな目標になる。
現在はRFIDタグ(無線ICタグ)による管理で、ビッグデータの分析をして廃棄がぐっと減ったようだ。ドーム状の透明の蓋やお皿にICタグが付いていて、回転しているお皿を管理しているのだ。
将来的にITシステムを取り入れるお店が増え、会計がスピーディーになるセルフレジや無人レジのスーパーマーケット、コンビニが、当たり前になる時代がやってくるのだろう。ITシステムと聞くと理解不足から腰が引けてしまうが、私たちの生活に直接関わることは確実である。
新鮮なネタで美味しいお寿司がITシステムの商品管理によって食べられるようになったことを思うと、ITシステムについての理解をもっと深めることが必要だ。快適な生活を送るためのデジタル化を進めるためにも、新しい知識には興味を持つ重要性を主婦である私も感じている。

文・写真=海山 文美(みやま あゆみ)
生活エッセイスト。東京生まれ。動物の編みぐるみを中心とした編み物作家として活動しながら、ライフスタイル全般を見つめ直すエッセイストとして執筆中。生活に根付いた身近な出来事を書いています。趣味は植物鑑賞、テニス、水泳。

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