両家の顔合わせはドキドキする

 

子供の結婚に際しての両家の顔合わせは緊張する。二年前のことだが、長男の時は大阪で顔合わせだったので、「それならば」と前日にUSJに行く予定を立てた。USJでは、私も娘と一緒に絶叫マシーンに乗った。「ザ・フライング・ダイナソー」はうつ伏せの態勢で走行する乗り物だ。怖くて目が開けられない。娘が私の手に自分の手を添えてくれた。この時ばかりはなんと優しい子なのか、と思ったものだ。




美味しいお料理とお酒で盛り上がる会話

スリルのある乗り物に力を入れて乗っていたせいか、明け方から頭痛がする。
朝食で、甘く美味しいパンと温かいコーヒーを飲み、そして頭痛薬を飲んだ。
しばらくすると、薬が効いてきたのか、重かった頭がすっきりしてきた。
さぁ、ホテルを出発だ。シャキッとしよう。
ドキドキの顔合わせの時が来た。静かな懐石料理のお店だった。
それぞれ挨拶を終えて乾杯をした。お酒も入り段々と緊張も解けてきた。
なんといっても、彼女のお父さんが場を和ませてくれた。
会食のお店は五階で、見晴らしが良いのだが、お父さんは高所恐怖症で外が見られない。
チラッと見ては、ブルッとする感じだった。
かわいそうだったが、みんなクスッとしてしまう。
そのためか、お酒が進み会話も楽しい。娘のネイルを施した長い爪にびっくりしたり、息子を見て「貫禄がついたなぁ」と笑っている。




「いえいえ、だいぶ太っただけですから」と私。
そのお父さんを隣で優しく見守るお母さん。
お母さんはお料理がお上手だそうで、料理番組を見て何品も作ってくれるのでお父さんが感謝していた。お二人の仲の良さが伝わってくる。
そして、みんなの酔いが回らないうちに、婚姻届けにサインをして、記念撮影をした。
すっかり打ち解けて楽しいひと時だった。
家に着くと息子から連絡があった。
なんと、私と彼女が住所を間違えて記入していたのだ。自分の住所を間違えるなんて、やはり緊張していたのだろう。
そんな事があったが、現在二人仲良く暮らしている。
お嫁さんと会うと必ず韓国ドラマの話になる。お嫁さんも韓国ドラマが大好きなのだ。
私が「今、『トッケビ』を観てるのよ」と話すと「もう観ましたよ。トッケビという意味はなんでしたっけ?」
「あれ? なんだっけ?」




調べたはずなのに忘れていた。
ドラマを観ているとなんとなくわかるのだが、言葉にするとどのように言ったらよいのか……。
もう一度調べてみよう。
今も『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』のとっても良いところを観ている最中だ。こうしている間にも続きが気になっている。
今晩も寝る前に、一人でゆっくり、コーヒーを飲みながら観よう。

文・写真=須坂のりこ

適度な雨は人の心もうるおす

すてきなグレイヘアの人にあこがれて

家のリフォームはやり始めると面白い!

自分らしいコートに出会いたい

注目記事のエッセンス1

記事「トンイは張禧嬪(チャン・ヒビン)より悪女なのか?」

ドラマ『トンイ』は日本でも大人気を博した。トンイを演じたハン・ヒョジュの魅力もあって、トンイがいかにも明るくて純粋な女性のように描かれていた。一方の張禧嬪は、朝鮮王朝3大悪女の1人に数えられて、悪女の代名詞になっている。しかし、本当の悪女はどちらだったのだろうか。史実を見ていくと、トンイの別の顔が見えてくる。

ページ上部へ戻る