「とても前向きになれるドラマ」マイ・ディア・ミスター名作物語7

 

今までたくさんの韓国ドラマを見たが、『冬のソナタ』と並んで最高の傑作だと思っているのが『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』である。すでに見てから時間が経つが、ますます、その良さが心にしみてくる。

写真=韓国tvN『私のおじさん』公式サイトより




前向きになれるドラマ

『マイ・ディア・ミスター』では、苦難を抱えた2人の主人公にどんどん感情移入してしまう。
IUが演じるジアンは、父が残した借金でどん底の生活に陥り、派遣社員をしながら障がい者の祖母の面倒を見ている。
一方、構造エンジニアのドンフン(イ・ソンギュン)は社内で左遷させられて、仕事で行き詰っていた。
そんなドンフンがジアンと出会ってから不思議と生きる希望を見出していく。また、ジアンのほうもドンフンに惹かれながら、それまでの人生で味わったことがない優しさに触れていく。
こうして、2人はお互いに生きるきっかけを見出していく。
そういう意味では、少しずつ前向きになれるドラマなのだが、最初の第3話くらいまでは本当に内容が重苦しい。




そのせいか、序盤だけでこのドラマを見るのをやめてしまった、という人が意外と多い。その気持ちはわかる。やはり、あんなに重い展開だと見るのがつらくなってしまう人もいるはずだ。
このドラマを途中でやめてしまったら、本当にもったいない。逆に、見続けていると、どんどん気持ちが変わってくる。
とにかく、第4話くらいからグングン引き込まれていき、終盤になると、「これほどの傑作は滅多にない」と思えるようになってくる。
特に、名場面が目白押しで展開が素晴らしいのだが、ドンフンが常務昇格面接でジアンを必死に弁護するシーンには本当に泣けた。彼が必死にジアンをかばうところは、人間の優しさと強さが同時に出ていた。
だからこそ、あれほど感動的な場面になったのだ。
そして、圧巻なのは、全16話の中で第14話から第16話までの終盤だ。
脚本のスケールが大きくて、演出の創造性が豊かで、俳優の演技力がみんな素晴らしかった。それゆえに、クライマックスまで息詰まる展開が維持できたのである。とにかく、見終ったあとの余韻が凄くいい。




その余韻はずっと心を温かくしてくれる。
もしも、『マイ・ディア・ミスター』をまだ見ていなければ、ぜひ次の視聴リストに加えてほしい。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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