慈愛に包まれた五大王妃/朝鮮王朝人物特選13

 

朝鮮王朝には42人の王妃がいたが、中でも慈愛に包まれた人格者の王妃が5人いた。その5人とは、顕徳王后(ヒョンドクワンフ)、孝懿王后(ヒョウィワンフ)、端敬王后(タンギョンワンフ)、昭憲王后(ソホンワン)、仁顕王后(イニョンワンフ)である。




最初の3人

顕徳王后(ヒョンドクワンフ)
[1418~1441年]
5代王・文宗(ムンジョン)の正妻。1441年に後の6代王・端宗(タンジョン)を出産した直後に急死してしまった。その後に文宗は新たな正室をもとうとしなかった。それほど、文宗は顕徳王后を愛していたのである。

孝懿王后(ヒョウィワンフ)
[1753~1821年]
22代王・正祖(チョンジョ)の正妻。とても人格者で、宮中で誰もが尊敬するほど評判が良かった。ドラマ『イ・サン』にも登場していた。正祖との間で子供を宿すことはできず、1821年に68歳で亡くなった。今でも韓国で「もっとも徳があった王妃」として記憶されている。




端敬王后(タンギョンワンフ)
[1487~1557年]
11代王・中宗(チュンジョン)の最初の正妻。クーデターで中宗が王に上がるとき、不安にかられた夫を精神的に支えた。しかし、叔母が燕山君(ヨンサングン)の正妻であったことが問題となり、王妃になってすぐ廃妃の憂き目にあった。韓国時代劇『七日の王妃』のヒロインになっている。
(ページ2に続く)

悲劇の五大世子/朝鮮王朝人物特選1

無念の五大国王/朝鮮王朝人物特選2

悪評の五大国王/朝鮮王朝人物特選3

政治を牛耳った五大黒幕/朝鮮王朝人物特選12

歴史に残る五大美女/朝鮮王朝人物特選14

固定ページ:

1

2

注目記事のエッセンス1

記事「トンイは張禧嬪(チャン・ヒビン)より悪女なのか?」

ドラマ『トンイ』は日本でも大人気を博した。トンイを演じたハン・ヒョジュの魅力もあって、トンイがいかにも明るくて純粋な女性のように描かれていた。一方の張禧嬪は、朝鮮王朝3大悪女の1人に数えられて、悪女の代名詞になっている。しかし、本当の悪女はどちらだったのだろうか。史実を見ていくと、トンイの別の顔が見えてくる。

ページ上部へ戻る