『100日の郎君様』では、主役のド・ギョンスが本当に面白い演技を披露している。彼は元々は音楽界のスターなのだが、俳優としても大活躍しており、演技センスに優れている。まさに、正真正銘のスターだ。
七変化する演技
『100日の郎君様』でド・ギョンスは、どんな役に扮しているだろうか。
彼が演じているのは、世子(セジャ)のイ・ユルだ。
子供のときに悲しい出来事に見舞われ、大人になっても心を閉ざしている。そのために常に不機嫌で、周囲の人たちを困惑させてばかりいた。
そんなイ・ユルが暗殺団に狙われ、かろうじて助かったが記憶喪失になってしまった。そのうえで、村人として別人の人生を歩むことになる。それがウォンドゥクだ。
ウォンドゥクは、ホンシム(ナム・ジヒョンが演じている)と夫婦になったのだが、かつては世子という王族だったので、まるで庶民の生活というものがわからない。
こうして物語は、ウォンドゥクのダメ亭主ぶりが次々と明らかになっていった。
特に、高利貸しに騙されて、高価な品物をたくさん買ってしまったのは致命傷だった。これではホンシムが激怒するはずだ。
それでもウォンドゥクはずっととぼけたままだ。飄々として演じるド・ギョンスは、見ているほうがニヤニヤしてしまうほどだ。
さらに物語が進むと、ウォンドゥクはどんな間違いをしでかしてしまうのか。そして、ド・ギョンスはその度にどんな表情を見せてくれるのか。そのあたりを注目して見ていると、『100日の郎君様』が毎回楽しくて仕方がない。
そういう意味でも、このドラマではド・ギョンスの七変化する演技をたっぷりと堪能することができる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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