秋の日本酒限定品
ガーデンの一角に座って、多摩川を見下ろしながら飲む。
今回買った四合瓶は「ひやおろし」。秋の限定品だが、古酒のような味がする。
正直言うと、すでに酩酊状態で「旨いのか、そうでないのか」がよくわからない。間違いないことは、友人と飲み始めるとアッという間に酒がなくなるということだ。
利き酒もよし、限定品もよし、さらに言えば、なんでもよし。
眼下に清流、気分のいいガーデン、酒造直送の日本酒、気の合った友人たち……これ以上の贅沢を言ったらバチが当たる。
かくして、秋の1日は楽しく過ぎていき、夜はつぶれながら新宿を徘徊する羽目になる。懲りない日常だ。
文・写真=康熙奉(カン・ヒボン)