Ｋ－ＰＯＰのスターが兵役に入る場合、軍楽隊というのはとてもいい選択です。毎日が音楽漬けとなって、音楽の感覚をずっと維持できるからです。そういう意味でも、今後は軍楽隊に入る芸能人が増えると予想されます。そんな軍楽隊の基本知識をＱ＆Ａで説明していきます。
写真＝韓国陸軍公式サイトより
軍楽隊の種類
〔質問１〕
韓国の陸軍の軍楽隊には、どんな種類があります。
〔回答１〕
陸軍のどの組織に所属するかで軍楽隊の種類が変わってきます。
陸軍本部・陸軍士官学校・首都防衛司令部にある軍楽隊が最高レベルです。
隊員は５０人以上で構成されますが、多くは音楽大学で専門的に楽器を習得してきた人たちです。
次のレベルが、軍司令部・陸軍訓練所などに所属する軍楽隊です。３５人前後で構成されていますが、隊員は音楽大学の入学実技試験を受けようとするくらいの技量を持っています。
以上のように高いレベルを持った軍楽隊のメンバーは、兵役に入る前に力量を審査されて選抜されます。
一方、実力的に三番目に位置するのが各師団に所属している軍楽隊です。
このような師団の軍楽隊は、２５人前後で構成されます。師団本部の所属となりますので、師団の中では一目置かれた存在です。
そして、軍楽隊の隊長は、中尉か大尉クラスの職業軍人が担当します。音楽を専門的に学んだ人がほとんどです。
軍楽隊のメンバー構成
〔質問２〕
師団の軍楽隊は、どのような楽器で構成されますか。
〔回答２〕
師団の軍楽隊の隊員は２５人前後ですが、楽器別に見ていくと、クラリネット・フルート・サクソフォーンなどの木管楽器が１０人前後、トランペット・トロンボーン・チューバなどの金管楽器が１２人前後、シンバル・大太鼓・小太鼓などの打楽器が４人前後となっています。
なお、軍楽隊の隊員も一応の軍事訓練を受けるとしても、軍務の主たるものは、公式行事で音楽を吹奏することです。
非常に重要な任務であり、そうした行事で高度な音楽性を披露するためには、日常の練習が欠かせません。
そういう意味では、毎日が音楽漬けとなります。
軍楽隊での生活
〔質問３〕
軍楽隊に入ると、毎日はどのようになりますか？
〔回答３〕
軍楽隊のメンバーの基本軍務は楽器の腕を磨くことであり、軍楽隊のレベルを上げることです。そういう意味でも、毎日の軍務の大半は楽器の練習に費やされるといえるでしょう。
それでは、軍楽隊のメンバーの平均的な１日を見てみましょう。
通常は朝６時に起床して、点呼・体操を経て朝食を取り、午前８時に軍務が始まります。軍楽隊の場合は自分で楽器の練習をしたり、全体で音合わせをしたりします。
正午に昼食を取って休憩した後に午後の軍務（基本は音楽練習）を行ない、午後５時に１日の日課が終わります。
夕食を食べたあとは待望の自由時間になります。リラックスした時間を過ごしますが、もし自分が楽器の腕をもっと上げたければ、それこそ自由時間を返上して個人練習をすることになります。
そして、夜１０時に就寝となります。
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