困ったら張禧嬪!
張禧嬪は、王の長男を産んでいたので、王の母になることも可能でした。
ただし、後に王妃の座から転落して、最後は王妃を呪い殺そうとした罪を問われて死罪になります。
こんなに波瀾万丈な人生を歩んだ女性はいない。何度もドラマや映画の主人公になっていて、韓国時代劇を作る人のあいだでは『困ったら張禧嬪を出せ』と言うくらい、無敵なキャラクターと言えるでしょう。
張禧嬪が悪女と言われているのはなぜでしょうか。
それは、彼女を支持していた派閥が政争に敗れて、対立する派閥が政権を取ったので、意図的に悪女に仕立て上げられたのです。
もしも、張禧嬪を支持する派閥が政権を取っていたら、そんなに悪女とは言われなかったでしょう。
歴史は、勝った人たちが記録することが多くて、負けた人たちはひどい言われ方をしますので、彼女は言われているほどの悪女ではなかったと言えます。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
「三大悪女」の中で実は悪女でなかったのが張禧嬪(チャン・ヒビン)?