お盆休みに見たいハ・ジウォンの傑作1/『ファン・ジニ』

印象深いエピソード

確かに、ファン・ジニはすごい美女で詩歌や舞踊に才能を発揮したことは伝わっているが、生年月日や没年も記録が残っていない。
しかし、彼女が16歳のとき、一目ぼれする男性が続出したという。ある日、家の前があまりに騒がしいのでファン・ジニが外に出てみると、彼女に惚れた末に病気で死んでしまった若者の棺が運ばれていく途中だった。
しかし、その棺は彼女の家の前でテコでも動かなくなった。その事情を知ったファン・ジニは亡くなった若者を不憫に思い、自分の上着を棺の上に掛けてあげた。すると、棺が再び動き出したという。
このエピソードをドラマ『ファン・ジニ』は巧みに使ったのである。
ドラマではすでに妓生だったという設定だが、伝えられている話ではまだ一般の女性だったようだ。
しかし、棺が動かなくなった出来事に強い衝撃を受けたファン・ジニは、こんな悲劇が二度と起こらないように、親が止めるのも聞かずに妓生になってしまったという。




ドラマ『ファン・ジニ』の脚本を書いたユン・ソンジュは、脚本家になる前は国語の教師をしていた。授業でファン・ジニの詩を教えたこともある。
「まさか、将来自分がファン・ジニを主人公にしたドラマを書くようになるなんて、教師をしているときは夢にも思いませんでした」
そう言って、ユン・ソンジュは不思議なめぐり合わせに驚いていた。

〔ドラマ紹介〕
『ファン・ジニ』
詩と舞いに優れた最高の妓生(キーセン)として名高いファン・ジニ。彼女の人生を美しい映像で描いた。古典舞踊と琴を習得したハ・ジウォンの妖艶な姿も魅力的。ファン・ジニの初恋の相手を演じるのは10代だったチャン・グンソクである。
放送局/韓国KBS
放送回数/24話
放送日/2006年10月11日~2006年12月28日
監督/キム・チョルギュ
脚本/ユン・ソンジュ
俳優(役名)/ハ・ジウォン(ファン・ジニ)、キム・ヨンエ(ペンム)、チャン・グンソク(キム・ウノ)、キム・ジェウォン(キム・ジョンハン)、チョン・ミソン(ヒョングム)

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