情熱の男を激しく演じた/パク・ソジュンの神髄:第8回

 

『梨泰院クラス』ではソウルの有名な繁華街である梨泰院(イテウォン)が舞台となっていた。ドラマは、不合理な世の中で必死に生きていく若者たちを描く青春群像劇だ。パク・ソジュンが演じるのは、血気さかんな若者のパク・セロイ。彼はなんと梨泰院を自分の街にしてしまおう、という壮大な野望を持っていた。

写真=JTBC『梨泰院クラス』公式サイトより




大きな夢に向かって

『梨泰院クラス』を象徴的に表す映像では、パク・セロイが仲間たちと梨泰院の街を疾走する中で、彼の姿と同時に「俺は何をされても関係ない。願いをすべて叶えて生きていくんだ」というナレーションが入る。
果たして、パク・セロイとはどんなキャラクターなのか。
彼は極端な頑固者だ。その頑固さゆえに高校を中退せざるを得なくなる。
多くのものを失ってから流れ着いたのが梨泰院だった。
そこは、多くの国籍の人たちが集まる混沌とした街だった。
その中で、パク・セロイは自由な精神を取り戻していく。
再び希望に燃えた彼は、意気投合した仲間たちと大きな夢に向かって走り出した。
特別な才能があるわけではなかった。
しかし、志が高かった。さらに、現実を変えていくパワーを持っていた。
こうして飛躍していくパク・セロイの姿を『梨泰院クラス』はスピーディーに追っていく。そこに、このドラマのたくましさがある。




そんなドラマでパク・ソジュンは、情熱の男を激しく演じた。しかも、仲間を思う気持ちが本当に熱かった。
そして、パク・ソジュンの演技はパク・セロイという主人公をありのままに見せてくれた。

文=「ヨブル」編集部

落差が大きい役を演じる/パク・ソジュンの神髄:第1回

独自の俳優像/パク・ソジュンの神髄:第2回

魂を揺さぶられるドラマ/パク・ソジュンの神髄:第9回

注目記事のエッセンス1

記事「トンイは張禧嬪(チャン・ヒビン)より悪女なのか?」

ドラマ『トンイ』は日本でも大人気を博した。トンイを演じたハン・ヒョジュの魅力もあって、トンイがいかにも明るくて純粋な女性のように描かれていた。一方の張禧嬪は、朝鮮王朝3大悪女の1人に数えられて、悪女の代名詞になっている。しかし、本当の悪女はどちらだったのだろうか。史実を見ていくと、トンイの別の顔が見えてくる。

ページ上部へ戻る