自分だけのパク・セロイ/パク・ソジュンの神髄:第13回

 

『梨泰院クラス』というドラマには、様々なキャラクターが登場する。ひとくせある連中ばかりだが、その中でも特筆すべきなのが、パク・ソジュンが扮するパク・セロイだ。彼は本当に大きな野望を持っていた。

写真=JTBC『梨泰院クラス』公式サイトより




希望を失わなかった

あなたのまわりに、パク・セロイがいるだろうか。
多くの人の答えは、「ノー」だろう。
あんなにスケールが大きいキャラクターは、そう滅多にいるものではない。
彼は壮大な野望を持って生きている。
その野望とは、ソウル有数の繁華街である梨泰院(イテウォン)を自分の街にしてしまおう、というのだ。
とてつもない夢を持ったパク・セロイとは、どんな人物なのか。
極端な頑固者だ。その頑固さゆえに高校を中退させられた。
さらに、父親が殺されてしまい、自分も刑務所に入らざるをえなかった。
しかし、彼は希望を失わなかった。
それどころか、大望を持って有数の繁華街の梨泰院にやってきた。
とにかく、志が高かった。現実を変えていくパワーも持っていた。




さらに、パク・セロイという主人公は、仲間を大事にして、周囲の人々を成長させる力を持っていた。これは本当に凄いことだった。
そんな彼が倒すべき敵は巨大な外食産業のチャンガ・グループだった。父のかたきでもあった。
復讐を果たすために、パク・セロイは全身全霊を傾ける。
そんなパク・セロイを視聴者はハラハラしながら応援した。
ドラマの中での人物とはいえ、みんなパク・セロイが好きなのだ。
そして、今日もどこかで「自分だけのパク・セロイ」を探しているのかもしれない。

文=「ヨブル」編集部

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