ペ・スジは、1994年10月10日の生まれだ。今や20代後半を迎えた韓国のトップ女優は、自ら演技力を磨いて今のポジションを得てきた。彼女の場合は最新作もとても好評だった。
華がある存在
アイドルグループ出身のペ・スジが広く知られるようになったのは、2011年に『ドリームハイ』に出演してからだ。
このドラマは、芸能界のスターを目指す若者たちの青春群像を描いた作品だったが、ペ・スジは主役級のコ・ヘミを演じた。
ドラマが始まった当初、ペ・スジは大きな批判にさらされた。演技力の不足を指摘する声がとても多かったのだ。
本来ならそうした批判で委縮してしまうところなのだが、ペ・スジはドラマの後半になってから見違えるように演技を見せ、批判に対して実力で応えてみせた。
彼女にとって大きな飛躍になったのが、2012年に公開された映画『建築学概論』だ。この映画で清楚な女性を自然体で演じ、映画の大ヒットにともなってペ・スジの評価が飛躍的に上がった。
以後の彼女の活躍は、いまさら触れるまでもないだろう。人気を誇る男優と次々と共演して、ペ・スジは20代前半にして韓国を代表するトップ女優にまで成長した。
それが可能だったのは、デビュー当時の批判に耐えて演技力を地道に磨いたからだ。そういう意味では、彼女は苦難の中から自分を光り輝かせる才能を育てたのである。
そんなペ・スジの最新ドラマは、昨年秋に放送された『スタートアップ:夢の扉』。このドラマで彼女は、ハツラツとした性格でIT企業を立ち上げていく20代女性を演じていた。とにかく華がある存在なので、ドラマがとても活気づく。そういう意味でも、主演女優として申し分のないキャラクターだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)