キムチにはビタミンAやCなどが豊富に含まれているので、普段から不足しがちなビタミンを補えるという効果がある。熟成する過程でつくられる乳酸菌は、整腸作用を促すため、胃腸の健康にも役立つのだ。そんなキムチを実際に作ってみよう。
キムチ作りの重要なポイント
家庭でも簡単に作ることができるキムチ。詳しくは、次ページからの写真で手順をご覧いただくとして、ここではおいしいキムチをつくるポイントを紹介する。
白菜は、塩漬けしたものを用意する。自宅で漬ける場合は、大きめのボールに入れた白菜の根元にまんべんなく塩を入れ込み、呼び水となる薄めの塩水を下に引いておく。呼び水を入れる理由は、日本の白菜は水分が少なめだからだ。
そして、重石をのせて一晩寝かせる。翌日に白菜の塩水を捨てながら、塩加減を調整していく。日本のおしんこより塩味が少し薄いくらいがちょうどいい。
また、面倒なときは、白菜の塩漬けを買ってくるという方法もある。味見してみて塩辛かったら水で軽く洗い、水気を絞れば大丈夫だ。
さらに、キムチ作りに欠かせないのが味の決め手となるヤンニョム。これをつくる際は、ごはんを入れることが大事なポイント。ごはんは糊の役目を果たし、キムチ全体にとろみを出してくれる。
ヤンニョムを白菜全体に塗りこみ終わったら、水分が抜けやすいよう重石をのせて大きいサイズのタッパに入れ、冷蔵庫のチルドルームで0度から3度の温度で貯蔵するとよい。これで3カ月は貯蔵が可能になる。実際にキムチを食べ始めるのは、漬けてから3日後くらいからがお勧め。その頃になると発酵が始まり、キムチ本来の味が出てくる。(ページ2に続く)
康熙奉(カン・ヒボン)のワガママ散歩13「みさきまぐろきっぷ」