鄭蘭貞(チョンナンジョン)!「朝鮮王朝三大悪女」の悪行

 

「朝鮮王朝三大悪女」の1人として知られる鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)。彼女の人生は波乱に満ちたものだった。鄭蘭貞は、いったい何をして悪女と呼ばれるようになったのだろうか(鄭蘭貞については、韓国時代劇の史実とフィクションの違いを解説した康熙奉〔カン・ヒボン〕著・実業之日本社発行の『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』で紹介しています)。

妓生となった理由

鄭蘭貞は、役人の父親と最下層の身分である奴婢の母親の間に生まれた。母親が奴婢の場合、子供の身分も同じになるため、鄭蘭貞は辛い幼少期を過ごした。
彼女は、そんな辛い生活を少しでも改善させるために妓生(キーセン)となる道を選んだ。
鄭蘭貞の優れた容姿はたちまち評判となった。




権力のある男性との結婚を望んでいた彼女は、文定(ムンジョン)王后の弟の尹元衡(ユン・ウォニョン)と出会う。文定王后は、11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正室だった女性である。
美しい女性である鄭蘭貞に一目惚れした尹元衡は、彼女を妾として迎え入れる。
しかし、もっと上の立場を目指していた鄭蘭貞。彼女の次の狙いは、文定王后に取り入ることだった。
当時、文定王后は王位継承問題という最大の悩みを抱えていた。このとき、世子(セジャ/王の後継者)になっていたのは、中宗の二番目の王妃・章敬(チャンギョン)王后の息子だった。(ページ2に続く)

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