心の奥に潜む本能
パク・ソジュンがさらに言う。
「以前は、演技がうまくできないと『自分が失敗したのかな』とへこんだのですが、最近は『そういうこともあるだろう。よくやってるよ』と思えるようになりました」
事実、パク・ソジュンは『キム秘書はいったい、なぜ?』の撮影では「これはコミカルな状況ではない。私の日常なんだ」と思えるようになったという。
「シナリオを見ているときは、自分のセリフばかり気になります。しかし、撮影現場でパク・ミニョンさんの演技を見て、『このように演技をするのか』と感動しました。監督も『相性がいい』と言ってくださいますし、今はこのドラマに出演したことで長所しか見つけられませんね」
実際、『キム秘書はいったい、なぜ?』があれほど面白いのも、パク・ソジュンがナルシストのヨンジュンを「120%の成りきり」で演じているからだ。
彼も自分の心の奥に潜む「ヨンジュン的な本能」に目覚めながら演技したに違いない。いわば、パク・ソジュン自身が役柄のヨンジュンに近づいていったのだ。
そこがまた二重に面白い。
文=「ヨブル」編集部
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