朝鮮王朝を激震させた「呪いの三大悪女」とは誰なのか?(歴史編)

最悪の親子

「呪いの三大悪女」の3人目は廃妃・尹氏(ユンシ)だ。
彼女は、9代王・成宗(ソンジョン)の側室だった。
しかし、成宗の正室が亡くなったことで、側室から新しい正室に昇格した。
すると、彼女はどうしたか。
1476年に成宗の長男を産むと、ますます横暴になって、さらに嫉妬深くなった。
特に、成宗が寵愛する側室に執拗な嫌がらせを繰り返した。
ついには、側室を呪い殺すことに執着し、自分の部屋に呪いの言葉の書かれた本と毒薬を持ちこんだ。
それを成宗に見つけられて立場を極端に悪くした。
さらには、成宗の顔を激しくひっかいてしまった。
結局、尹氏は朝鮮王朝で初めての廃妃となり、王宮から追放された。その後の1482年には死罪になった。




この廃妃・尹氏が産んだ息子こそが、暴君と称される燕山君(ヨンサングン)なのである。
燕山君は即位後に大虐殺事件を起こしている。まさに、廃妃・尹氏と燕山君は朝鮮王朝でも最悪の親子だった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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