韓国のJTBCで放送された『梨泰院クラス』でパク・ソジュンが演じたパク・セロイ。ドラマの主人公の中では、近来まれにみるヒーローとなった。パク・ソジュンはこの主人公について何を語ったのか。
妥協できない頑固者
パク・ソジュンは雑誌を通して自分が演じたパク・セロイについて語っている。
「パク・セロイの成長がとても大切でした。私も社会的にどんな影響を与えるかを考えるようになりました」
「今まで私は社会的な議論に関心がないほうでしたが、セロイを演じて変わりました。社会的な議論を考えるようになり、私も成長したと思います」
こう語るように、パク・セロイというキャラクターは演じたパク・ソジュンにも大きな影響を与えたようだ。
いまさらながら、パク・セロイとはどんなキャラクターだったのか。
彼は絶対に妥協できない頑固者だ。
その頑固さゆえに高校を中退せざるを得なかった。
途方に暮れた彼だったが、受け入れてくれたのが梨泰院(イテウォン)だった。その中で、パク・セロイは自由な精神を取り戻していく。
再び希望に燃えた彼は、意気投合した仲間たちと大きな夢に向かって走り出した。何よりも、パク・セロイは現実を変えていくパワーを持っていた。
そして、彼は人生のすべてをかけて巨大な敵に挑んでいく。
そのエネルギーが凄かった。
混沌とした現代社会。待ち望まれるヒーローというのは、パク・セロイのように、損得を抜きにして自分の大望に向かって突き進んでいく男なのである。
パク・ソジュンの言葉を通して、もう一度、パク・セロイの存在感を如実に感じることができるようになった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
不器用な男だが信念を持っていた/パク・ソジュンの神髄:第12回