韓国のそこに行きたい(済州島 前編)

正房瀑布と天地淵瀑布

P-6[1]


済州島の南岸は絶壁が多く正房瀑布のような滝が多い

漢拏山が噴火したときに済州島は南北に傾き、南岸が隆起したといわれている。それで、済州島の南岸は絶壁が多いのだが、必然的に滝が多くなった。その代表格が、正房(チョンバン)瀑布と天地淵(チョンジヨン)瀑布で、ともに南岸の中央部にある。

正房瀑布の入口は断崖の上。そこから海に下っていく長い階段がある。それを下りきると、右側に正房瀑布が見えてくる。

滝の水が断崖の上からまっさかさまに海に落ちていく様は豪快。滝の高さは23メートルで幅が10メートルあまり。規模は大きくはないが、海に直接水が落ちる滝は、世界でも珍しいそうだ。

800-5

優雅な姿を見せている天地淵瀑布

滝のそばでは海女さんが露天でアワビやサザエの刺し身を直接売っている。滝を見ながら食べる刺し身も絶品だ。

もう1つの天地淵瀑布は、西帰浦(ソギポ)港を彎曲に囲む断崖の奥まったところにある。奇岩の絶壁から水が幅広く落ちてくるさまは優雅だ。仙女が密かに降りてきて沐浴しながら戯れた、という伝説が残っているのもうなずける。また、散策路が整備されていて、ゆっくり景色を堪能できるのもいい。

(文=「ヨブル」編集部)

固定ページ:
1 2 3

4

注目記事のエッセンス1

記事「トンイは張禧嬪(チャン・ヒビン)より悪女なのか?」

ドラマ『トンイ』は日本でも大人気を博した。トンイを演じたハン・ヒョジュの魅力もあって、トンイがいかにも明るくて純粋な女性のように描かれていた。一方の張禧嬪は、朝鮮王朝3大悪女の1人に数えられて、悪女の代名詞になっている。しかし、本当の悪女はどちらだったのだろうか。史実を見ていくと、トンイの別の顔が見えてくる。

ページ上部へ戻る