廃城跡に行ってみよう〔第2回/佐和山城〕

 

東海道新幹線に乗って東京から京都に向かう。米原を過ぎて彦根に至る。左側の車窓を見ると、小山の正面に佐和山城跡という看板が見える。その山にはかつて石田三成が居城にしていた佐和山城があったのである。

佐和山城跡の看板がよく見える

佐和山城跡の看板がよく見える

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あえて佐和山の裏手に回って登り始めた

3杯の茶

石田三成は1560年に生まれた。

秀吉との関係でよく知られた逸話がある。

秀吉が織田信長の家臣として初めて大名になった頃の話だという。城は長浜で、秀吉は領地を知るためによく鷹狩りに出掛けた。

その最中に寺に寄った。暑い夏だった。

茶を所望すると、大きな碗に入ったぬるめの茶が出てきた。喉をうるおすのにほど良い量と熱さだ。

再び催促すると、今度はやや熱めの茶が碗に半分ほど入って出てきた。

飲みほしたが、まだ足りない。

3杯目を頼むと、小さな碗に熱めの茶が入っていた。まるで秀吉の好みが手に取るほどわかるように……。(ページ2に続く)

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