我が家のすべてがミネットのお家
ミネットが家に来てから、ミネットのためにゲージを作っていた。そのゲージを最近になって取り外してしまったのである。私が直接やったわけではないが、そのときのミネットは「私のお家になにするの」と言わんばかりに怒っていたらしい。それは当然である。誰だって断りもなしに自分のものを壊されたらたまったものではない。
もちろん、最初のころはミネットも戸惑っていたことだろう。しかし、今ではすっかり慣れた様子だ。むしろ、我が家のすべての場所がミネットのお家になったように感じて、喜んでいるのかもしれない。まだゲージがあったころは2階の部屋からほとんど出してもらえなかったミネット。今では、自分でドアを開けて自由気ままに1階や3階へとお出かけしている。行動できる範囲が広がってとても楽しそうだ。
家族全員が仕事などで出かけている間、ミネットはいったいどうやって過ごしているのだろうか。もちろん、そのときは階段へと続くドアをつっかえ棒で開かないようにしている。ちなみに誰かがいるときは、そのドアをヒモで開かないようにするのだが、ミネットは、そのヒモを外せばドアが開くことを覚えてしまったようで、自らよじ登ってヒモを外そうとしている。賢さだけなら家族の中の誰よりも賢いのかもしれない。
文=ミネットを愛する兄