自分らしいコートに出会いたい

 

地元にショッピングモールができてから、おしゃれな若者が増えたように感じる。私は仕事の行き帰りに、その若者たちとすれ違う。たぶんショップの店員さんで、彼らはそれぞれのお店の商品をまとっているのだろう、と勝手に思っている。




若者の着こなしは個性的

みんな個性があり、格好良く着こなしている。
すれ違いながら「あの人のブラウスとパンツ素敵だけれど、どこのお店のものかな」「あの人のスカート、形がきれいだけれど、私にはあのスカート丈は無理だな」などと思いながら、若者ファッションに感心している。
一昨年、コートを新調しようと思い、あちこちショップをめぐった。だが、ピンとくるコートがなかった。
疲れたころに、シルエットがきれいなコートを見つけた。
「これに決めようか……。 でも、もう少しでセールの時期になるから、ちょっと待ってみよう」
そう思っているうちに、気に入っていた色が売り切れてしまった。
すると、あの時に買っておけば良かったと後悔する。
翌年には、ゆったりしているコートが多いのに気が付いた。




すれ違う若者たちも、ビッグシルエットのコートをフワッと羽織っている。
私もお店で試着をしてみたが、なんだかしっくりこない。コートに着られている感じなのだ。
なんだか恥ずかしくなり、苦笑いしながらコートを店員さんに返した。
シニアの人でも、個性的に格好良く着こなしている人はいる。その人たちは、背筋を伸ばして颯爽と歩いている。
ファッション雑誌のモデルの着こなしを、そのまま購入すれば良いのか。いやいや、それでは肝心のお財布の中身が……。
今年こそは、お気に入りの一着が見つかるかな。
ネットを見ていたら、こんな言葉があった。
「スタイルアップがかなう魔法の一着を手にしたい」
そんな「魔法の一着」が見つかるだろうか。そろそろ本格的にコートの出番がやってくる。
大切に着ようと思えるコートに出会えると嬉しい。

文・イラスト=須坂のりこ
生活エッセイスト。ものづくりの現場に携わり、手芸を中心に多彩に興味を広げており、特にファッション、クラフト、デザインについて発信を続けている。西村玲子さんのエッセイ&イラストが好き。大人の楽しみとは何か、をいつも考えながら暮らしている。

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