兄弟に殺された悲劇の五大王子/朝鮮王朝の五大シリーズ15

 

朝鮮王朝には、王子として国王になる可能性もあったのに兄弟に殺されてしまった5人の王子がいる。それは、李芳碵(イ・バンソク)、安平大君(アンピョンデグン)、錦城大君(クムソンデグン)、臨海君(イメグン)、永昌大君(ヨンチャンデグン)である。




最初の3人

李芳碵(イ・バンソク)
[1382~1398年]
朝鮮王朝を建国した太祖(テジョ)の八男。幼いときから聡明で、1392年にわずか10歳で世子(セジャ)に指名されたが、1398年に「第1次王子の乱」が起きて異母兄の芳遠(バンウォン/後の3代王・太宗〔テジョン〕)に殺された。

安平大君(アンピョンデグン)
[1418~1453年]
史上最高の名君と称された4代王・世宗(セジョン)の三男。書道の名人として今でも韓国で尊敬を集めている。兄の首陽大君(スヤンデグン)が甥の端宗(タンジョン)から王位を奪う過程で、端宗を守ろうとしたために、兄と激しく対立した。首陽大君が権力を掌握したあとに安平大君は自決させられた。『不滅の恋人』に登場するイ・フィのモデルである。




錦城大君(クムソンデグン)
[1426~1457年]
世宗(セジョン)の六男。兄の首陽大君(スヤンデグン)が甥の端宗(タンジョン)を退位させて世祖(セジョ)として即位すると、端宗を復位させる計画を練って行動に移そうとしたが、失敗して処刑された。これによって、首陽大君は実の弟2人を殺したことになる。
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