ドラマ『美男<イケメン>ですね』では、チャン・グンソクが演じるテギョンが、グループに新しく入ってきたドジなミナム(パク・シネ)にとことん振り回される。本来は気難しい性格で、絶対に自分のペースを崩さないテギョンが、ミナムに少しずつ心を開いていく。このあたりの感情の機微が『美男<イケメン>ですね』のストーリーを大きく動かしていた。
やる気が凄かった
ミナムに振り回されるテギョンは、なんて魅力的なのだろうか。
トラブルが起きるたびに、テギョンがもっていた優しさや思いやりが少しずつ顔をのぞかせていく。その変わっていく様子をチャン・グンソクが奥深い演技で表現していた。
そうした場面の数々がこのドラマの見どころであり、ミケンにシワが寄ったテギョンが怒りながらも徐々に心を開いていく展開が抜群に良かった。
テギョンというキャラクターはチャン・グンソクも非常に気に入っていて、彼は「デビュー後に初めて演技に満足できました」と言い切っている。それほどチャン・グンソクは気持ちよく演技ができたというのだ。
「以前の作品で満足を得られなかったというより、『美男<イケメン>ですね』を通して、現在の自分の姿をそのままお見せすることができたと思います。テギョンという役は、そのときの僕が表現できる最適なキャラクターだったんです」
こう語るとおり、ファン・テギョンはチャン・グンソクそのものだった。俳優みょうりに尽きる主役だったのである。
当然ながら、やる気がハンパではない。
その情熱は、「初めて台本をいただいてから、ずっと台本から手を離さないでいます。ときには、台本を枕元に置いて寝ています」と言うほどだ。
ドラマ関係者たちは、その姿を見て賞賛を惜しまなかった。
「チャン・グンソクは、自身の撮影分を細かくモニターチェックしながら監督と意見交換をするなど、絶えず研究しています。ドラマを見ると、チャン・グンソクという俳優がどれだけリアルな演技に徹しようとしているかがわかります。つまり、苦悩した跡がそのまま伝わってくるのです」
その言葉のとおり、チャン・グンソクは役作りで苦悩した。
(次回に続く)
構成=「ヨブル」編集部
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