人はなぜマラソンを走るのか(後編)

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1970年代は、スポーツがあらゆる面で進化した時代である。特に、それまでの既成概念を打ち破る新しいトレーニング方法が次々と開発された。今では常識となっているストレッチング、ウェイト・トレーニングなども、多くは1970年代前半に一流選手が取り入れて成功したことで一気に広まったものである。

マラソンの大衆化が進む

折しも、メディアの拡大によってスポーツが有力なコンテンツとして注目され始めていた。スポーツがより身近な存在となり、「観客」にすぎなかった人たちが自ら「選手」になることを望み始めた。

さらに、健康志向の風潮が盛んになり、アメリカで爆発的なジョギング・ブームが起こった。その流れの中で、ショーター、ロジャース、サラザールという超一流のランナーがアメリカに次々と登場した。

アメリカで流行るものは世界で広まる。かくして、人類は老若男女を問わずこぞって目的をもって走り始めた。1960年代までのマラソンはあくまでも一流選手のための競技にすぎなかったが、1970年代以降は普通の市民が積極的にマラソンに参加するようになった。

その数の増加はホノルルマラソンを見れば一目瞭然である。ホノルルマラソンが初めて開かれた1973年の出場者はわずかに162人。翌年でも315人である。この数字を見ても、当時はまだマラソンが特別な選手たちのレースであったことがよくわかる。ところが、1970年代後半から出場者の数は飛躍的に増え、1982年には初めて1万人の大台を越えている。とてつもない急増ぶりである。(ページ2に続く)

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