現役兵として陸軍に入隊すると、階級は「二兵 → 一兵 → 上兵 → 兵長」と昇級していく。実際には、兵役期間の最後の4カ月ほどが兵長になる。これは、兵役履行者の最高の階級である。
社会復帰のための準備期間
兵長になると、実は時間的にかなり余裕ができる。実務的なことは、上兵以下がみんなやってくれるからだ。
そういうわけで、兵長がすべきことは、上兵以下をきちんと管理することなのである。これは、難しいことではない。いわば、部下を温かく見守るということが、兵長の一番の役割なのだ。
そして、除隊が近づくと、通常は社会復帰のための準備に時間を費やすことになる。まずは、除隊に向けて軍隊で支給された服や物品を整理することが欠かせないし、同時に、社会に出たときに備えて世の中の変化に対応しておく必要がある。
韓国社会の変化は激しい。軍隊に2年近くいると、世間の変化にかなり疎くなっている。特に、韓国では社会が急激に変わるので、そういう変化に精神的に対応できないと、除隊後に大きく戸惑うことになる。
そういうことがないように、除隊が近づくと世の中の変化を見極め、そのために必要な知識を身につけて情報を得ていく。そうした時間を持つことは、軍隊の中でも十分に許容されている。
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