決定版!朝鮮王朝を揺るがせた「5人の悪女」

時代劇によく登場する悪女2人

◆張禧嬪(チャン・ヒビン)
〔1659年~1701年〕
19代王・粛宗(スクチョン)の側室および正室。絶世の美女であったと言われている。一介の女官から粛宗の側室となり、1688年に王子を出産。一度は側室から正室に昇格したが、再び降格。1701年には神堂を建てて王妃を呪い殺そうとしたことが発覚し、死罪となった。朝鮮王朝でもっとも有名な悪役ヒロインで、ドラマや映画に登場する回数は断然の一番だ。




◆貞純(チョンスン)王后
〔1745~1805年〕
21代王・英祖(ヨンジョ)の二番目の正妻。英祖より年齢が51歳下だった。英祖の息子であった思悼(サド)世子は10歳上で、相性が悪かったこともあり、思悼世子の失脚をはかって陰で動いた。22代王・正祖(チョンジョ)の時代になって辛うじて罪をのがれたが、1800年に正祖が亡くなったときは毒殺説の首謀者と噂されたこともあった。23代王・純祖(スンジョ)の後見人となり、キリスト教の虐殺事件を引き起こしている。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

朝鮮王朝三大悪女の張禧嬪(チャン・ヒビン)の哀れな最期!

『不滅の恋人』を理解するための歴史解説!

『不滅の恋人』に登場する2人の王子は歴史的にどう対立したか?

母の文定(ムンジョン)王后が明宗(ミョンジョン)を殺したも同然だった!

『不滅の恋人』のイ・フィは歴史上の安平大君(アンピョンデグン)のこと!

『不滅の恋人』のイ・ガンは歴史上の首陽大君(スヤンデグン)のこと!

固定ページ:
1

2

注目記事のエッセンス1

記事「トンイは張禧嬪(チャン・ヒビン)より悪女なのか?」

ドラマ『トンイ』は日本でも大人気を博した。トンイを演じたハン・ヒョジュの魅力もあって、トンイがいかにも明るくて純粋な女性のように描かれていた。一方の張禧嬪は、朝鮮王朝3大悪女の1人に数えられて、悪女の代名詞になっている。しかし、本当の悪女はどちらだったのだろうか。史実を見ていくと、トンイの別の顔が見えてくる。

ページ上部へ戻る