日本語との共通点で学ぶ韓国語2「『か』と読む漢字」

 

前回はひらがなで「き」と発音する漢字を比べながら、日本語と韓国語の共通点を見ていきました。今回は、ひらがなで「か」と読む漢字に注目していきます。ここでも、日本語と韓国語の共通点がよく出ています。

康熙奉(カン ヒボン)著『韓国ドラマ&K-POPがもっと楽しくなる!かんたん韓国語読本』(双葉社/2020年3月19日発売)




日韓で同じ読み方

次に挙げる漢字を見てください。
可 加 家 仮 歌 価 佳 稼 苛
すべて日本語で「か」と読む漢字ですが、これだけの数があってもハングルで表記する
と下記のようにたった1つの字です。

가(カ)

この字は、「ㄱ」という子音と「ㅏ」という母音が組んだもので、日本語とまったく同じように「カ」と発音されます。
ハングルでは、「歌」や「稼」のように画数が多い漢字もシンプルな表記になります。
それでは、「가」を使った漢字2文字を見ていきましょう。

日本語読み   ハングル読み
가구(家具) →  か・ぐ      カ・グ
가산(加算) →  か・さん     カ・サン
가시(可視) →  か・し      カ・シ
가치(価値) →  か・ち      カ・チ
가탁(仮託) →  か・たく     カ・タク




これも、読み方が日本語とハングルで同じです。
なお、「가치」の「치」や「가탁」の「탁」には激音が入っていますが、激音は語中(音が語頭ではないという意味)になっても濁音とならず清音のままです。

文=康熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。主な著書は『悪女たちの朝鮮王朝』『ヒボン式かんたんハングル』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『韓国ドラマ&K-POPがもっと楽しくなる!かんたん韓国語読本』(双葉社)

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