チャン・グンソクが兵役を終了して半年が過ぎている。彼の今後の活動が気になるが、今回は『美男<イケメン>ですね』を振り返る記事を3回にわたって紹介しよう。やはり、このドラマは最高だった。
難しい役
2008年、チャン・グンソクのもとには『花より男子』の出演オファーが届いていた。共演者、スタッフ、作品の知名度というすべてで、ほぼ成功が約束されたようなドラマだった。
「受けるに違いない」
周囲はそう予想していたが、チャン・グンソクは『花より男子』の出演オファーを受けなかった。
その代わりに、『ベートーベン・ウイルス』への出演を決めた。
この『ベートーベン・ウイルス』は、才能がありながらもどこか足りない部分を持つ団員たちが結成したオーケストラの話である。その中でチャン・グンソクは、絶対音感を持つ天才カン・ゴヌを演じた。
チャン・グンソクは、『ベートーベン・ウイルス』を選んだ理由については、こう語っている。
「音楽を通じて感情を分かち合い、そして、感動を伝えることができる作品だと思ったからです」
今から考えても、『ベートーベン・ウイルス』のほうを選んだのは英断だった。この作品は、チャン・グンソクの飛躍に欠かせない作品となった。
さらに、彼はこう語っている。
「時間が経って初回から再び放送を見たら、最初の演技が本当にぎこちなかったです。それでも終盤にはゴヌは非常に良くなって、とても成長したと思います」
チャン・グンソクは、『ベートーベン・ウイルス』でトランペットをはじめて演奏したという。しかし、初心者とは思えないほど華麗な旋律を奏でた。
このレベルに達するには並々ならぬ努力が必要だろう。チャン・グンソクの高いプロ意識がうかがえた。
そして、ついにドラマ『美男<イケメン>ですね』が登場した。
韓国で2009年に放送されたが、このドラマはチャン・グンソクの魅力をあますところなく描き出していて、何度見ても面白い。
チャン・グンソクが演じたのはポップグループのカリスマリーダーであるファン・テギョン。人気とは裏腹にいつも不機嫌で、自分の世界だけに閉じこもりたいというナルシストだ。
しかし、チャン・グンソクが演じるのだから、ただの“不機嫌”ではない。そこには、たまらない愛嬌がある。いわば、“不機嫌な愛嬌”というべきか。
この演技は本当に難しいが、チャン・グンソクだからこそテギョンを演じることができたといえる。
(次回に続く)
構成=「ヨブル」編集部
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