2018年流行語大賞にノミネートされた、「グレイヘア」に移行する人が増えているらしい。そもそもグレイヘアとは、白髪を染めるのをやめて、白髪を生かすヘアスタイルのことで女性のヘアスタイルをさす。男性の場合はロマンスグレーと言う。
きれいなグレイヘアを保つのは大変
ロマンスグレーの似合う有名人と言えば、ハリソン・フォード、リチャード・ギア、吉川晃司、岩城滉一などが浮かぶ。
女性では近藤サト、結城アンナが素敵なグレイヘアになっている。女性はメイクもファッションも重要とのことだ。明るい口紅と大ぶりのイヤリング、鮮やかな色の洋服が似合うらしい。
黒髪から徐々にグレイヘアにするには、我慢強さも必要かと思う。
普通は白髪を目立たなくさせるが、移行期にはいかに黒髪を目立たなくさせるかだ。
黒と白のバランスによっては、手入れをしていないように見えてしまう。
移行期に美容院は遠のいてしまうかと思いきや、かえってプロの手を借りることが重要だそうだ。
ブリーチをしたり、ハイライトを入れたり、普段したことのない色を入れたり、いかに中途半端な時期をきれいに楽しく過ごすかは大切なことのようだ。
手がかからないと思っていたグレイヘアが、実は手入れが大変だと知った。白髪が黄ばんでしまったときには、黄色の正反対色の青紫を入れると黄色が目立たなくなる。紫のカラーシャンプーというのも今は店頭に並んでいる。
しかし、グレイヘアは、実年齢より上に見せてしまうことがあるとも聞く。こうなると私は、まだ黒髪でいたいと思い、カラーをくり返してしまう。
結局は、面倒くさがりの私はもう少し、いや、まだまだ今の状態を維持しようと思ってしまう。
また、少しでも若く見られたいと思う女性心理も、働いているに違いない。
文・イラスト=須坂のりこ
生活エッセイスト。ものづくりの現場に携わり、手芸を中心に多彩に興味を広げており、特にファッション、クラフト、デザインについて発信を続けている。西村玲子さんのエッセイ&イラストが好き。大人の楽しみとは何か、をいつも考えながら暮らしている。