日本と韓国の物語「第10回/布施辰治(前編)」

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石巻市にある布施辰治の顕彰碑




24歳で弁護士に!

布施辰治とは、どんな人物だったのだろうか。
私が彼のことを知ったのは、拙著を読んだ読者から一通の手紙を受け取ったことがきっかけだった。
手紙には、「布施の生涯を映画化」という大見出しを掲げた2009年8月4日付「石巻かほく」紙の切り抜きが同封され、次のような文章も添えられていた。
「私の住む石巻の出身者に、布施辰治というかなり高名な人物がいます。2004年に韓国建国勲章を受章したと知りました。この石巻にも、韓国にかかわりのある人がいたことは、今の私にとって、とても嬉しいことです」
率直な喜びが綴られた手紙を読みながら、私は布施辰治に興味を持った。ドキュメンタリー映画が作られるほど、彼の業績が知れ渡るようになってきたのだ。
布施辰治が蛇田村(現在は石巻市)で生まれたのは、1880年(明治13年)のことである。




子供の頃に漢学を詳しく学び、中国や朝鮮半島への尊敬の念を強くしたという。
1899年、18歳のときに上京し、明治法律学校(現在の明治大学)に進学。卒業後、22歳のときに司法試験に合格し、24歳のときに弁護士を開業した。
(ページ3に続く)

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