とんでもない会食(前編)/パク・ソジュンの神髄:第4回

 

身近に強烈なナルシストがいれば、まわりの人たちはかなり引いてしまうことだろう。それはそうだ。やたらと自分にウットリしている姿を何度も見せられたら、他の人は迷惑するに違いない。それが、『キム秘書はいったい、なぜ?』でパク・ソジュンが演じたヨンジュンだった。

写真=韓国tvN公式サイトより




秘書たちとの会食

ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』には数々の名場面があるが、日本放送版の第3話で描かれた会食シーンは、見ていても本当に腹をかかえるほどに面白かった。
大企業の副会長として完璧な仕事ぶりをこなすヨンジュン……強烈なナルシストで、自己愛が半端ではない。
そんな人物をパク・ソジュンが魅力的に演じている。
しかし、副会長のヨンジュンは、9年間一緒に仕事をしてきたキム秘書(パク・ミニョン)に辞めると言われて狼狽してしまう。
その挙句に、混乱の中でプロポーズまでするのだが、キム秘書に「副会長は自分の好みではない」とあっさりと断られてしまう。
悩みに悩んだヨンジュン。急に結婚を申し込んだことがいけないわけで、まずは恋愛から始めなければいけないと悟り、プライベートでもキム秘書に近づこうとする。
ちょうど秘書の仲間たちが焼肉を食べながら会食をしていた。




酒が進みすぎて、だんだんと会食の場が騒然となっていくのだが、そこに急に現れたのがヨンジュンだった。
普段は高級店しか行かないので、大衆的な焼肉店に行ったことがない。あまりに煙くさいので顔をしかめていると、店のアジュンマ(おばさん)にきついことを言われてしまう。それでも、キム秘書とプライベートでも親しくなりたいと思うがゆえに、ヨンジュンは我慢をして会食の場に馴染もうとする。
ここからの場面が本当に傑作だった。
(後編に続く)

文=「ヨブル」編集部

落差が大きい役を演じる/パク・ソジュンの神髄:第1回

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