『梨泰院クラス』ではソウルの有名な繁華街である梨泰院(イテウォン)が舞台となっていた。ドラマは、不合理な世の中で必死に生きていく若者たちを描く青春群像劇だ。パク・ソジュンが演じるのは、血気さかんな若者のパク・セロイ。彼はなんと梨泰院を自分の街にしてしまおう、という壮大な野望を持っていた。
大きな夢に向かって
『梨泰院クラス』を象徴的に表す映像では、パク・セロイが仲間たちと梨泰院の街を疾走する中で、彼の姿と同時に「俺は何をされても関係ない。願いをすべて叶えて生きていくんだ」というナレーションが入る。
果たして、パク・セロイとはどんなキャラクターなのか。
彼は極端な頑固者だ。その頑固さゆえに高校を中退せざるを得なくなる。
多くのものを失ってから流れ着いたのが梨泰院だった。
そこは、多くの国籍の人たちが集まる混沌とした街だった。
その中で、パク・セロイは自由な精神を取り戻していく。
再び希望に燃えた彼は、意気投合した仲間たちと大きな夢に向かって走り出した。
特別な才能があるわけではなかった。
しかし、志が高かった。さらに、現実を変えていくパワーを持っていた。
こうして飛躍していくパク・セロイの姿を『梨泰院クラス』はスピーディーに追っていく。そこに、このドラマのたくましさがある。
そんなドラマでパク・ソジュンは、情熱の男を激しく演じた。しかも、仲間を思う気持ちが本当に熱かった。
そして、パク・ソジュンの演技はパク・セロイという主人公をありのままに見せてくれた。
文=「ヨブル」編集部