『キム秘書はいったい、なぜ?』の主人公は、ユミョン・グループ副会長のイ・ヨンジュンだ。パク・ソジュンが演じている。ヨンジュンは完璧な男なのだが、有能な秘書のキム・ミソ(パク・ミニョン)が退職を願い出るところから一気に崩れていく。その変化がドラマのツボになっているのだが……。
本当に完璧な男なのか?
パク・ソジュンが演じるヨンジュンは、9年間もそばでサポートしてくれているキム・ミソが秘書を辞めたがっている理由がわからない。
実は、ミソは自分の家が抱えていた借金をすべて返し終わり、今度は自分の人生を自由に歩みたいという強い希望を持っていた。
しかし、そういう気持ちがヨンジュンはまるでわからない。あげくの果てには、自分のことをミソが愛しているのではないかと錯覚すらしてしまう。
そんな中で、何度もヨンジュンはミソに対して退社を思いとどまるように言うのだが、ミソの決心は変わらない。次の秘書の面接までセッティングして、退社の意思を鮮明にしていく。
しかし、ヨンジュンはミソを手放すつもりは毛頭ない。そして、究極的に彼が考えたのは、ミソにプロポーズすることだった。
こうして、物語は意外な方向に展開していく……。
誰が見ても完璧な男性だと思われるヨンジュン。財閥の御曹司であり、能力はケタ違い。しかもイケメンだ。しかし、女心がわからない。
ミソは、退社して自分の人生を新しく切り開いていくことに強い決意を持っているのに、ヨンジュンは、「こんなにいい条件なのになぜ秘書を辞めるの?」と頭がコチコチになっている。
現実にも、ヨンジュンのような御曹司がたくさんいるだろう。周りのみんなが地位やお金で動くと勘違いしている。しかし、ミソはそういう女性ではない。自分の本当の幸せを求めて自立しようとしているのだ。
そんなミソを、パク・ミニョンが本当に魅力的に演じている。
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