地ビールの味を堪能
バスは横川駅を10時10分に出発し、碓氷峠を走っていく。道は急坂だったのだが、バスはすごい勢いで坂を登っていった。バスが碓氷峠の頂上を超えると次第に軽井沢の市街地へと入り、10時44分に軽井沢駅に到着した。
軽井沢駅で地ビールやつまみなどを購入して、今度はしなの鉄道に乗って小諸駅へと向かう。電車が11時8分に軽井沢駅を出発。小諸駅までの乗車時間は26分である。電車の窓から山が見えたが、残念ながら雲がかかっていて少し見えにくかった。
小諸駅に到着したのは11時32分。この小諸駅で小梅線に乗り換えて、11時58分に駅を出発した。ちょうどお昼の時間帯で、お腹も空いてきたため、ここからは車内でお酒を飲みながら旅を続ける。
軽井沢駅で買った地ビールとつまみを袋から出して食べ始める。買った地ビールは2本で、まず最初に「軽井沢高原ビール」を飲んでみた。とてもスッキリしていて、高原のど真ん中にいることを感じさせるようなさわやかな味わいだった。
次に「THE軽井沢ビール」を飲んで見ると、先程の「軽井沢高原ビール」と違って熟成された味わいだった。やはり、その地方で売られている地ビールはとても美味しかった。
ビールのつまみとしてサラミなどを購入していたが、小諸から小淵沢までは2時間20分かかる。ビールやつまみはすぐになくなってしまい、窓の景色を見ていたのだが、お酒を飲んだことと電車の揺れの気持ちよさによっていつのまにか眠ってしまっていた。
しかし、この電車は途中に野辺山駅を通るので、そこはしっかりと見ておかなければならない。なぜなら、野辺山駅は標高約1345メートルにあり、日本一高いところにある駅として有名だからだ。そこに来ただけでも感動するが、景色がまたすばらしいのでその感動は倍になる。
野辺山駅を過ぎて、電車は14時20分に小淵沢駅に到着した。(後編に続く)
文=康 大地(コウ ダイチ)