5月から撮影が始まる
人類初の複製人間を演じるということは、パク・ボゴムが今までに前例のない役を引き受けた、と言える。
普通なら躊躇するところだ。数多くの批判が待ち構えていることも覚悟しなければならない。しかし、パク・ボゴムは果敢に新しい役にチャレンジした。
さらに興味深いのは、慎重な作品選びに定評があるコン・ユと共演することだ。このこともパク・ボゴムが『徐福』を選んだ理由になったのかもしれない。
そもそも、韓国映画は、南北対立などの社会情勢を基盤とした作品作りに定評があり、そのジャンルで活躍してきた俳優が多い。
しかし、複製人間を主人公にした作品は今までの韓国映画にはないジャンルであり、新しい分野の開拓を意味している。そこに、パク・ボゴムが主役級でキャスティングされた意味はとても大きい。
作品ごとに自分の俳優像を確立してきたパク・ボゴムが、5月から撮影が始まる『徐福』でどのような姿を見せてくれるのか。大いに興味をかきたてられる。
文=康 熙奉(カン ヒボン)