金介屎(キム・ゲシ)!光海君(クァンヘグン)の裏で暗躍した女官

暴かれた悪事

次に、金介屎の標的となったのが永昌大君だ。彼を排除するために、金介屎は仁穆王后の父親である金悌男(キム・ジェナム)を先に死罪にした。
その影響により、永昌大君は江華島(カンファド)に流罪となり、1614年に殺害されてしまった。




父親と息子を失い悲しみに暮れた仁穆王后。そんな彼女にさらなる悲劇が襲いかかる。なんと、大妃(テビ)の身分を剥奪されて西宮(ソグン/現在の徳寿宮〔トクスグン〕)に幽閉されてしまったのである。
光海君の地位を安泰させるために政敵を排除した金介屎だが、結果的に光海君は強い恨みを買うようになった。
そして、1623年に宣祖の孫である綾陽君(ヌンヤングン)が起こしたクーデターによって、光海君は追放されてしまう。
16代王・仁祖(インジョ)として即位した綾陽君は、仁穆王后を徳寿宮から助け出した。その結果、悪事がすべて露見してしまった金介屎は斬首の刑に処された。

文=康 大地(コウ ダイチ)

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注目記事のエッセンス1

記事「トンイは張禧嬪(チャン・ヒビン)より悪女なのか?」

ドラマ『トンイ』は日本でも大人気を博した。トンイを演じたハン・ヒョジュの魅力もあって、トンイがいかにも明るくて純粋な女性のように描かれていた。一方の張禧嬪は、朝鮮王朝3大悪女の1人に数えられて、悪女の代名詞になっている。しかし、本当の悪女はどちらだったのだろうか。史実を見ていくと、トンイの別の顔が見えてくる。

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