大妃(王の母)になって極悪人と化した「3人の巨悪王妃」とは誰か

 

朝鮮王朝では未成年の王が即位した場合、王族最長老の女性が代理で政治を仕切ることになっていた。そういうときこそ、政治が大いに乱れた。腐敗政治の元凶になった3人の大妃(テビ/王の母)を取り上げてみよう。




本当の巨悪とは?

朝鮮王朝の悪女というと、よく「三大悪女」が話題になる。その3人とは、暴君・燕山君(ヨンサングン)の側室として浪費に明け暮れた張緑水(チャン・ノクス)、時代劇によく登場する鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)、悪女ぶりが知れ渡っている張禧嬪(チャン・ヒビン)である。
しかし、この3人は権力を持っているわけではなかった。あくまでも、自分の私利私欲のために権力者に媚びて悪事に手を染めたのだ。
むしろ、本当の巨悪は権力を手に入れた側にいた。特に、極悪人ぶりが顕著だったのが、次の3人である。
彼女たちは未成年の王の代理として政治を仕切ることができたので、本当にやりたい放題で政治を乱した。
最初に取り上げるのが文定(ムンジョン)王后〔1501~1565年〕だ。
11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正妻である。
我が子を王位に就かせるため、中宗の先妻の息子だった12代王・仁宗(インジョン)の暗殺を何度も狙った。
実際、仁宗は不可解な急死を遂げているが、文定王后が自らの手で毒殺した疑いがきわめて高い。




その末に、我が子が13代王・明宗(ミョンジョン)として即位すると、文定王后は権力を独占し、賄賂を横行させた。
庶民の怒りは凄まじかったが、文定王后は力で抑圧した。
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