韓国は日本を超える超学歴社会。いい学校に入って、一流企業に就職することが最大の幸せと言える。そのため、18歳以下の学生たちは、少しでもいい学校に入学するために、朝から晩まで勉強生活に追われている。こうした習慣は、各界のスターたちも例外ではない。日本の芸能界に比べて、韓国の芸能界もまた、高学歴スターたちが多いのだ。
それぞれのエピソード
近年の日本のテレビ番組を見ると「高学歴芸能人」にスポットが当たり、クイズやバラエティーに引っ張りだこな状況が続いている。しかし、韓国芸能界では「高学歴芸能人」という括りをつけるのが難しい。なぜなら、スターと呼ばれる人物の多くが、有名大学出身のエリートばかりなのだ。
たとえば、キム・テヒが有名だ。彼女は、初めから芸能界を志望していたわけではない。学生時代は少しでも勉強する時間を作るために、学校と自宅を走って通うほど勉学に励んでいたという。
そうした努力の成果もあり、キム・テヒは1999年に韓国最難関といわれるソウル大学に入学。在学中にその美貌がスカウトの目に留まり、2000年にCFモデルとして華々しくデビューを飾り、“ソウル大の美女”として、新人時代から多くの注目を集めた。
絶世の美貌だけではなく、高い知性があることも彼女のアピールポイントとなったのだ。
一方、ヒョンビンの受験エピソードも興味深い。
高校時代に先輩の誘いで演劇をしたヒョンビンは演技の魅力に浸かり、俳優になることを夢見たのだが、両親は芸能界へ進むことを頑なに反対した。それでも、折れないヒョンビンに父親が出した条件が、韓国内でもっとも評判のいい中央大学に合格することだった。
こうしてヒョンビンは夢を叶えるために猛勉強に励み、国内有数の名門大学に見事合格。本格的な演技活動を始めることが可能になったのだ。
ヒョンビンが韓国でもっとも大変で、もっとも入るのが難しいとされる海兵隊に入隊できたのも、この時の努力があったからかもしれない。
(文=慎 虎俊 シン・ホジュン)
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