翼善冠が本当によく似合う/兵役中に再読したいパク・ボゴム7

 

翼善冠がよく似合った主役

『雲が描いた月明り』でパク・ボゴムが演じたイ・ヨンは、歴史的には孝明世子(ヒョミョンセジャ)と呼ばれた。史実では1809年に生まれている。
朝鮮王朝の後期の人物だけに、『雲が描いた月明り』でもパク・ボゴムは高さのある翼善冠をかぶっていた。
冠があれだけ高いと、かぶる人の顔の形によって見え方に差が出るのだが、パク・ボゴムの場合は実にサマになっていた。
おそらく、今までの韓国時代劇の中でも『雲が描いた月明り』のイ・ヨンが、翼善冠をもっとも粋にかぶっていたのではないだろうか。
パク・ボゴムは細面で顔が小さめだ。それゆえに、翼善冠をかぶった姿もスマートで顔との収まりも良かった。
劇中でも、パク・ボゴムが演じたイ・ヨンはキリリとした表情をしている場面が多かった。その際に高さがある翼善冠がイ・ヨンの威厳をフォローしていた。それでいてツンデレな一面を見せるところがまた魅力的であったのだが……。




他の作品でもぜひパク・ボゴムが翼善冠をかぶる場面を見てみたい。今後もまた彼が時代劇に出て国王や世子を演じる機会があることを期待したい。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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