子供16頭!パンダ界のスーパーお父さん「エイメイ」

 

6月23日に上野動物公園で生まれた双子のパンダは順調に成育。白黒パンダの模様もすっかり完成している。頭が大きい赤ちゃん体型、モフモフして丸い体のパンダ。いつも笹を食べて、ゴロゴロしている可愛い姿は、多くの人を楽しませ和ませてくれる。ましてや、日本で生まれたベビーパンダのやんちゃで甘えん坊の仕草には微笑みが止まらない。




来日第1号の「カンカン」と「ランラン」

現在、日本では13頭のパンダを3箇所で飼育している。
上野動物園は、リーリー(オス)とシンシン(メス)と子供のシャンシャン、そして、今回生まれた双子と合計5頭になった。残念ながらシャンシャンは今年の末に中国に返還予定。
和歌山県にあるアドベンチャーワールドにいるエイメイ(オス)は、昨年生まれたフウヒンを合わせて16頭の父親である。
中国に帰ったパンダがいることから、今はエイメイとラウヒン(メス)、子供5頭の7頭家族になる。
神戸市立王子動物園にいるタンタン(メス)は、阪神大震災の被害者への励ましなどの目的で2000年に来日した。1人目の子は死産、人工授精で生まれた子は生後4日目に亡くなり、その2年後コウコウ(オス)も亡くした悲しい過去がある。
タンタンも近々中国に返還予定で、王子動物園にパンダがいなくなってしまうのはとても寂しい。




最初にパンダが日本に来たのは1972年。「友好の使者」として中国から日本の上野動物園に来たカンカン(オス)と丸顔美人のランラン(メス)。日本中で大フィーバーが巻き起こり、公開初日には約6万人、最盛期には毎日1万5千人の観客が訪れた。
ところで、アドベンチャーワールドで生まれた16頭のパンダの父親エイメイは29歳になる。パンダの寿命は約25年と言われるなか、飼育下で自然交配した世界最高齢のパンダ。そして、世界トップクラスの繁殖能力を持っている。
エイメイは「イケメンパンダ」「パンダ界の光源氏」などの異名がつくモテパンダで、アドベンチャーワールドのパンダ一族の要だ。
話題性の高いパンダの注目度や影響力は絶大であり、やはり微笑ましい。

文=海山 文美(みやま あゆみ)
生活エッセイスト。東京生まれ。動物の編みぐるみを中心とした編み物作家として活動しながら、ライフスタイル全般を見つめ直すエッセイストとして執筆中。生活に根付いた身近な出来事を書いています。趣味は植物鑑賞、テニス、水泳。

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