爽やかな達成感を味わった水泳

 

全身をバランスよく鍛え、空間認知能力と頭の発達に良いことから、水泳は子供の習い事として人気がある。また、心肺機能を高める、血液の循環と新陳代謝を良くするなどの利点が多いことから、大人のスイミングスクールに行く人も増えている。




バタフライは蝶なのか? イルカなのか?

浮力により関節に負担をかけないで体幹を鍛える水泳は、年齢に関係なく続けることができる。そして、有酸素運動と筋肉トレーニングもできる。
私も40歳半ばに、2年間スイミングスクールに通っていた。指導してくださったコーチは息子と同じくらいの年齢で少し戸惑ってしまったが、一人一人にあった指導としっかりしたカリキュラムの指導により上達することができた。
一番苦労したのは、バタフライの泳ぎを初めて習った時である。足の動きはドルフィンキック、手はバタフライのストロークで泳ぎ、蝶が飛ぶような形で前進するものらしい。
バタフライは蝶なのか? イルカなのか?
全く前に進まない私の泳ぎは、溺れたアリのようであったが……。
それでも、コーチの的確な指導のもと練習を重ねると、10mから50mまで泳げるようになった。




泳ぎきると体はヘロヘロだったが、爽やかな達成感と不可能と思っていたことができるようになった喜びがあった。
最終的な目標の200mの個人メドレーは、バタフライをマスターすると思っていたよりすんなり泳げた。
努力が報われ自信がついてくるとますます水泳が楽しくなり、気持ちが前向きになっていく。
そして、コーチの模範的な美しいフォームは水泳の奥深さと憧れを感じ、水泳に対する意識は高まるのだった。
スクールでは、仰向きの平泳ぎやクロールと背泳ぎを交互におこなう泳法など楽しい泳ぎもあった。背泳ぎで潜水するバサロで泳ぎながら水面を見ると、静かに揺れる水の中から明るい光がぼんやり見え、まるで別世界にいるようでダイビングをしているような気分になった。
水泳は自由な開放感に満たされ、心にも体にも良い影響があるようである。

文=海山 文美(みやま あゆみ)
生活エッセイスト。東京生まれ。動物の編みぐるみを中心とした編み物作家として活動しながら、ライフスタイル全般を見つめ直すエッセイストとして執筆中。生活に根付いた身近な出来事を書いています。趣味は植物鑑賞、テニス、水泳。

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